援軍 

 


片付けがなかなか終わらないわたしたちが歯がゆかったのか、援軍がやってきた。

おさななじみの母親は、押し入れの中の整理と、障子貼りに、

田舎の友人は、箪笥を動かしたり、ふすまを貼ってくれたり、ゴミを捨ててくれたり。

相方の母や父は、庭作りに、草取りに。

森のギャラリーオーナーは木を切りに。

ひとり、またひとりと手伝ってくれるごとに、家は喜ぶように、表情を変えていった。

少しずつモノが減り、風透しがよくなり、「気」が入っていくのを感じた。  

つづく